少女は周りから見れば英雄だ。

だがそのようなこと、少女はこれっぽっちも思ってなどいない。
少女は自分にしか聞こえないような声で囁いた。

?「また...また汚れた。また殺してしまった。またクズでゴミ以下な人間になってしまった。滑稽だな...」

なんで少女はこんなにも自分自身を卑下するのだろう。

少女胸の中に秘められたもの、瞳に映っているもの...
それは闇と絶望。

これは少女が奇跡的な出会いをする前の話。

少女はまだ知らない。
明日がその奇跡的な出会いをする日だなんて...