第三者side

?「はぁ...」

一人の少女がため息をつく。


周りにはいかつい男たちが倒れ、
数人は血を流し、
数人は気を失い、
数人は意識はあるが動かない。

いや、
動かないんじゃない。
動けないんだ。

「たった一人」の少女に男たちは恐れをなしている。

男たちは少女をまるで化け物を見るような目で、
この世のものではないようなものを見るような目で、
こう問う。


男「何者なんだ...」

少女は答える。

?「ただの通りすがりの死神ですよ。」