「…皆、お前じゃねーんだ。俺は、お前以外好きになれないみたいなんだ」

勇太の頰が紅いのは寒さのせいだろうか。

私は黙って勇太の言葉に耳を傾ける。

「俺はお前以外何もいらない。やっと分かったんだ。お願いだから俺と付き合って下さい。」

勇太が頭を下げ、手を出す。