「本当、2〜3時間カフェで話すだけだから‼︎」

「……自分でお母さんに言ってくれ。」

澪緒は吏夷に自分の携帯を出した。

その携帯を吏夷はわざと地面に落とした。

「……おい、あんまし巫山戯んな、っつったよな⁇」

明らかに怒った澪緒。

「だって……」

「だって、じゃねーよ。
さっさと拾って、ババァに連絡しろ。
こっちかって、来たくもないのに お前のことわざわざ2時間半かけて迎えに来てやってんだぞ⁇

こっちの身にもなれや、巫山戯んな。」

「澪緒の馬鹿!!!」

スーツケースを澪緒にぶつけて渡して、そのままハンドバッグだけを持って 吏夷は走って澪緒から離れていった。