岡崎くんは、くすっと馬鹿にしたように笑うと、渉くんに向かって、
「ルリちゃん、ってガキみてぇな呼び方だね?」
と、言い放った。
その発言に、あたしは目を見開く。
なんでこの人、渉くんに喧嘩売ってんだ…?
渉くん、絶対買うよー!!
「お前、ふざけんな……!」
ほらー!鬼みたいに恐い顔してるよー!!
それなのに、尚も岡崎くんは挑発を続ける。
「いつまでも瑠梨に付きまとって、ルリちゃんルリちゃんうるせえんだよ。マジで、親離れしてない子供みたい」
「てめっ……」
「すぐ嫉妬するし、そのくせ勇気もなくてさ。瑠梨が可哀そう」
「っ……」
岡崎くんの言葉は、的を得ていた。
本当に、毎日毎日絡まれて、ウザい。
そのくせして、束縛激しいし、すぐ怒るし嫉妬するし。


