そして現在、バイトが終わって、瞬の家にいるわけだけど。
さっきから、瞬はずっと不満そうだ。
「瞬?おーい、聞こえてますかー?」
「・・・信じらんない」
「また、それ」
もう、呆れて何も言えない。
ってか、あたしのこと信じられないってどういうこと?
あたしの愛が信じられないとか、本当に恋人なの?って思う。
「なあ、バイトなんかやめろよ。ワンピースは俺が買ってやるからさ」
その言葉に瞬の方を向くと、瞬と目が合った。
「無理。自分で買いたいの」
あたしはまっすぐ瞬の目を捉えて、そう言った。
「・・・ちえっ」
瞬は口を尖らせると、再び子供のように拗ねた表情で、コーヒーを一口飲んだ。