ブスも歩けばイケメンに当たる⁉

何だか今日は、もんのすごく疲れた。

歯磨きを済ませると、そのままベッドに潜り込む。

携帯のアラームをセットして…

ふと、電話帳を確認。…本当に、榊春人の連絡先が入っていた。

「…どうしよう、これから」

何て言いながら、数秒後、夢の世界に落ちていった。

…次の日。

電車は諦めて、最寄りのバス停から会社に向かった。

会社に向かう途中、凄い足なので、みんなに見られて恥ずかしい。

1ヶ月の我慢だよ、うんうん。

そう自分に言い聞かせ、会社へ。そして、自分のオフィスに入るなり、経理部のみんなに取り囲まれる。

「…な、なんですか?」
「…榊さんとは、どういう関係?」

「…その足どうしたの?」

等々…色々聞かれるも、質問が多過ぎて、答えられず、そこに助け船を出してくれたのは、部長だった。

ホッと溜め息をつき、ようやくデスクに座り、仕事を始める。

黙々と、作業を続ける。

私って、本当に経理向き。

なんて思いながら、仕事をこなしていく。

足を心配してか、みんながやけに優しすぎるので、困ったものだが。

作り笑いを浮かべるのにただただ必死。

優しくされるのは、慣れないなあ。

仕事は楽できていいけれど…