今日こそ、拓君と帰りたいなー。

あたしね、拓君だけにはひとつも嘘、ついてないんだ。

秘密は沢山あるけどね。
あたし、この人だけには嫌われたくないの。

あたしは、今までどれだけの嘘をついてきたかは分からない。
嘘が多すぎて。

全てを『偽り』で生きてきた私は、雀が羨ましかった。