「見て!紹介するね!紫乃ちゃんです!」

「紫乃ちゃん?」

「あ、遅刻してきた子ね!」

え?
私、顔を知られていたの。

そんな、馬鹿げたかたちで。
え!
嘘!
あーーーーーー。
私の、馬鹿ーーーーー。



その後、少しの間は幸せだった。