建物に入ったときは、高い位置にあった太陽も、西の空へと移動していました。
目指すお城は、その反対。踊り子のいう通りすぐに見えました。

街は相変わらず、忙しなく人が動いています。まだ息苦しさを覚えますが、人の多さには慣れました。

お城を目指してあるけばいい、と踊り子は言っていましたが、実際に目的地は城ではなくその道中にいる騎士です。こんな大勢の人の中から騎士が分かるのでしょうか。

服装や背丈ぐらい聞いておけばよかったと後悔しながら、とりあえず城を目指し歩きました。