あの頃の私にとって、あなたは希望でした。
あなたに会うことが私の願いでした。
あなたがいてくれたおかげで、私はとても幸せでした。

待ちくたびれたあなたは、今どこにいるのでしょう。
あなたにまた会いたい。会って話がしたい。またあの頃のように時間を忘れてお話しがしたい。

でも、それはもう叶わない。この声はあなたに届かない。
あなたは、誰にも言わないでそっと囁きの森から姿を消した。
誰も、あなたを止めることは出来ない。あなたがまた違う世界で幸せならそれでいいだなんて言えない。
戻ってきて、傍にいてだなんてわがままなことだってわかっている。


だから、私の想いを手紙にしたためた。
いつかあなたがこれをどこかで読んでくれたらいい。






うそつきなあなたへ




Fin.