最近よくふと思い出すおとぎばなしがある。
いつだったかもわからない遠い昔の話のような気がする。

それは人魚姫やシンデレラのような有名な話じゃなくて
どこで聞いてたかもわからない、ふわふわとした内容しか覚えてなくて。

けれど、ふと思い出すたびにワクワクしてドキドキさせてくれるお話。

活気に溢れる市街地 賑やかな音楽
立派なお城 傍にある静かな森
すべてをつつみこんでしまうかのような夜

どれをとっても心が揺さぶられ苦しくて。

そのなにかを知ろうとするとパッと消えていってしまう。

それは日に日に大きくなっていって、私をかき乱していくのだ。