長くて短い文化祭の一日。
暗くなっても私達には片づけというミッションが残されている。
私はテキパキと仕事をする及川先輩を無理やりグラウンドに連れ出した。
「先輩、ネックレス落としちゃったんです。一緒に探して下さい!」
一世一代の演技で涙を浮かべると、及川先輩は周りに手早く指示を出して私の後をついて来た。
「どこで落とした?」
「多分この辺で……」
「こんなに暗くちゃ無理だろ。明日の朝にしよう」
「嫌です。先輩にもらったネックレスだもん。私一人でも探します」
「……仕方ないな……」
ライトで照らして一生懸命ネックレスを探してくれる及川先輩に心の中で謝って、私は校舎に向かってライトを点滅させた。
「留愛、なにやって……」
顔を上げた先輩が固まった。
光が漏れる校舎の窓に浮かぶ文字。
『及川生徒会長、ありがとう』
「……何だよ、あれ」
先輩が怒ったような声で言う。
でも怒ってない事なんてわかってるから、ちっとも怖くなんてない。
暗くなっても私達には片づけというミッションが残されている。
私はテキパキと仕事をする及川先輩を無理やりグラウンドに連れ出した。
「先輩、ネックレス落としちゃったんです。一緒に探して下さい!」
一世一代の演技で涙を浮かべると、及川先輩は周りに手早く指示を出して私の後をついて来た。
「どこで落とした?」
「多分この辺で……」
「こんなに暗くちゃ無理だろ。明日の朝にしよう」
「嫌です。先輩にもらったネックレスだもん。私一人でも探します」
「……仕方ないな……」
ライトで照らして一生懸命ネックレスを探してくれる及川先輩に心の中で謝って、私は校舎に向かってライトを点滅させた。
「留愛、なにやって……」
顔を上げた先輩が固まった。
光が漏れる校舎の窓に浮かぶ文字。
『及川生徒会長、ありがとう』
「……何だよ、あれ」
先輩が怒ったような声で言う。
でも怒ってない事なんてわかってるから、ちっとも怖くなんてない。

