「時間です」 刑務官が言うけれど、彼女はその場から動こうとはしなかった。彼女の虚ろな目に捕らえられ、私も動くことができなかった。 サコちゃんの、右腕は――。 ごくん。 「……食べているの、ずっと」 「何を?」 「わたしの、赤ちゃん」 了