「初めて男の人を好きになって、初めて私の方から男の人へ告白しました。
そしたら“俺も天都さんのことが好きだった”って答えてくれて、嘉門くんとおつきあいをすることになったんです」
「そうか」
「嘉門くんと一緒にご飯を食べて、手を繋いで校内を歩いたり、図書館で一緒に勉強したり…本当に小さなことだったんですけど、当時の私はそれが楽しくて仕方がありませんでした。
その時間が永遠に続くといいなって思ってたんです」
そこまで話し終えると、まやは深呼吸をするように息を吐いた。
そっと続きを話すために唇を開くと、
「――だけど…嘉門くんが、私の前からいなくなったんです」
と、言った。
「いなくなった…?」
狼谷は聞き返した。
「本当に、突然のことだったんです…。
ケータイに電話しても繋がらない、学務課に問いあわせても退学をしたと言われて…1人暮らしをしているアパートに行ったら荷物が全て運び込まれた後で…」
そう話をしているまやの声は、震えていた。
そしたら“俺も天都さんのことが好きだった”って答えてくれて、嘉門くんとおつきあいをすることになったんです」
「そうか」
「嘉門くんと一緒にご飯を食べて、手を繋いで校内を歩いたり、図書館で一緒に勉強したり…本当に小さなことだったんですけど、当時の私はそれが楽しくて仕方がありませんでした。
その時間が永遠に続くといいなって思ってたんです」
そこまで話し終えると、まやは深呼吸をするように息を吐いた。
そっと続きを話すために唇を開くと、
「――だけど…嘉門くんが、私の前からいなくなったんです」
と、言った。
「いなくなった…?」
狼谷は聞き返した。
「本当に、突然のことだったんです…。
ケータイに電話しても繋がらない、学務課に問いあわせても退学をしたと言われて…1人暮らしをしているアパートに行ったら荷物が全て運び込まれた後で…」
そう話をしているまやの声は、震えていた。



