もともと家には使用人しか居なくて、あいつの両親はずっと仕事が第一だった。

それにあいつはもともと精神的にも弱かった。

だから俺たちはずっとそばに居たかった。

精神的にも弱いあいつに俺が別れを告げたら絶対にあいつは捨てられたと勘違いすると思った。


俺はそれが怖かったんだ。

あいつには、あいつだけには笑っていて欲しかったから