真衣「滉くん患者をお願い。私は上と掛け合ってみる」

滉一「わかった」

プルルルル

「もしもし」

「勇惟くん?」

「真衣先生!?どうされましたか」

「今からHITの患者がそっちに行くから引き受けて」

勇惟「ですが、また樋口になんか言われますよ。その時はどうするんですか?」

樋口か。めんどくさいな、あいつ。

真衣「勇惟くん。それを気にしちゃダメよ。あいつはもう何年もメスを握ってないわ。外科医のくせに手術ミスが怖くて論文だけで上がるような奴に指図される謂れはないわ」

勇惟「そうですね。論文しか書けないような奴に下にいると虫唾が走りますもんね。」

虫唾って。そこまで言う必要はないと思うんだけど、まぁ

真衣「その意気よ!とにかくお願いね」