いつき 「か、川谷さん?」

川谷 「っぷ。カワタニさん?(笑)」
顔をうずくめて小さな声で笑う。

いつき 「髪の毛ほんまに触られるの嫌なんで止めてくれます?」

ちょっと、私自身がふいにドキッとしてしまってきつい口調になってしまった。

川谷さん 「へぇ。」

顔はあの無愛想そうな顔に戻ってしまった。

私も内水の解答用紙に目を向けなおす。



ゾワ。

『またや。』

いつき 「もー!止めてください(笑)ほんとに。勘弁。」

川谷さん 「なぁ、なんで敬語なん?」

いつき 「え?け、けいご?あ、そりゃぁ年上やから?」

川谷さん 「変なの。普通にタメにして」

いつき 「わ、分かった。」

川谷さん 「あと名前も川谷でいいから。」

いつき 「川谷..(笑)」

急に呼び捨てにしたもんだから川谷も驚いた顔をした。


川谷 「やっぱ、お前。 面白い。」

いつき 「あ、ありがとう?かな。(笑)」

いつき 「あ、でも。髪の毛はほんまに触ったらつぎ殴るよ。」

人差し指を川谷に向けて指示をする。

川谷 「...」

何も言わないけど、顔は笑ってる。

『まぁええや。』
そう思ってなつみと話す。
なつみ 「いつき、川谷と仲いいな」

いつき 「バカにしてない?(笑)」

なつみ 「してないしてないー。」

いつき 「てか、なつみ上の人と友達多いな。焦るわ。」

なつみは笑って私に

なつみ 「それはいつきがあんまり関わり持ってなかったからやろ」

それは正論でもあるから、頷く。

川谷が後ろから


ポニーテールの先のうねりの部分を真っ直ぐ、
引っ張ってくる。


いつき 「ーーー。やめて(笑)」

川谷 「なんで?」

いつき 「え?なんで?(笑) 触られるの嫌やから。」

川谷 「じゃぁ、無理。」

『はぃ?!むり?!』
返答に困ってしまった。

だから、言葉の代わりに肩の近くを軽く殴る。

川谷 「はぁ?!(笑)いってぇ。」

いつき 「おおげさ。(笑)」

川谷 「この野郎...」

髪の毛を余計引っ張ったりしてくる、この“変態川谷” と遊んでいる姿をなつみはただただ


見ていた。