二人と分かれてから家に着くまでに10分ほどある。
自分の家から中学校まで、歩いて30分ほどで着く。
それほど私たちの住んでるところは小さいところだった。
山がある。
緑に囲まれて生活している私たちはいつの間にか成長している。
山と言っても、柵もあるし、田んぼや畑は無い。
あるのは山と家と学校と公園と人。
たまに中学校のグラウンドに兎のフンが落ちてたりもする。
それを集めてるサッカー部。
そんな光景を、私たちは慣れてしまった。
天気が良くて、今日は体育祭日和だった。
太陽が雲から出てきたり隠れたりしながら時間は進む。
アスファルトの坂を下りていると山のところから水が流れる音がした。
『そう言えば昨日の夜結構雨降ってたな。』
