教室から出るとあるベランダから
下を覗き込んでみる。
そこにいるのは浩樹だってことも分かってたから。
上から浩樹をみてみる。
すると、
内水 「よぉー。」
たまたま上を向いた内水が私達3人に気付いたらしい。
それに続いて浩樹も上を見る。
浩樹は太陽が眩しいのか少し目を細めて見てきた。
なつみ 「はろー。」
なつみに続いて
いつき 「は、はろー!」
ちょっと緊張した。
浩樹 「よ。」
相変わらず目を細めて手を上げる。
浩樹は笑った。
その笑った顔が愛おしい。
いつき 「なにしてんのー?」
内水 「ははは。サボり!」
なつみ 「うわっ、悪いやっつ。」
浩樹 「うるさいわー。(笑)」
いつき 「友里、もう写真撮り終わったから、終学活や。」
友里 「ほんまやー。」
なつみ 「んじゃ、ばいー。」
下を覗き込んで手を振る。
浩樹は私を見て見ぬふりをして、無視してきた。
いつき 「あ、無視しやがった。」
いつき 「浩樹ーぃ!!!」
浩樹は、また見てくる。
いつき 「ばいばーーい!!!」
いつき 「バイバイ!浩樹!こーき!」
浩樹 「...った。わかったよ!(笑)」
ひらひらと手を振る浩樹。
友里 「あれは、照れてますね。」
なつみ 「ほほほほ。そーですわね。」
いつき 「もー。んなわけない。」
私は1人もう後ろを向いて教室に入っていった。
なつみも友里も一緒に教室に入ってきた。
林先生 「はい、じゃぁ、写真も撮ったから。帰ろうか。お疲れさま。」
起立、礼をして解散した。
2-2は周りのクラスより早くに終学活が終わったらしい。
私はなつみと友里と一緒に校門を出た。
