なつみ 「おつ。」
友里 「お疲れさまぁ!」
いつき 「お疲れさま。」
なつみ 「あつっい。」
胸元をパタパタとしているなつみ。
なつみは3人の中でもクラスの中でも胸が大きい方だから、目立つ。
いつき 「なつみ、やめとき。ここで。」
友里 「そや。そや。やめときぃ。女の子やでえー!」
なつみ 「すいませーん。」
ペコっと頭を下げるなつみ。
なつみが下げた頭のその奥で見えたのは浩樹だった。
奥の人と人の間から丁度、浩樹の姿が見えた。
その浩樹は、目尻がくしゃっとなり、いつも頬にあるホクロが上下に揺れてる。
その姿を見るだけで体の真ん中らへんがあったかかくなってきた。
なつみ 「。...いつ。き!」
耳元で叫びだしたなつみ。
友里 「これはぁ...。恋の病ですね。」
ヒゲもないのに、あるようにして顎をなでる友里り
いつき 「なんでやねん。(笑)」
すると、クラスのリーダー格の峪が
峪 「なに、お前。恋してんの?!(笑)」
いつき 「っつ!このやろー!たに!こらぁ!」
峪 「わぁ怖い怖い(笑)」
軽く峪の背中を殴る。
峪 「はい、暴力ー。」
手にレッドカードを持ってる振りをして見せてきた。
いつき 「めんどくさい奴やな。」
みゆき 「っきゃは。何してんの?」
峪 「なんも。」
みゆき 「ふーーーん。」
そういってみゆきは横を向きながらこっちを見てどっかに行ってしまった。
林先生 「こら。お前ら。片付けろ。」
みゆき 「はぁーい。」
峪 「先生、俺は違う。」
林先生 「何がや(笑)片付け!(笑)」
峪 「っちぇ、なんで俺だけ...。」
渋々、背中を丸めて教室に入っていった。
林先生 「ほら、お前らも。」
なつみ 友里 いつき 「はーい!」
私達3人は片手に体育祭に使っていた椅子を持って、もう片方にタオルとか水筒とか髪の毛を整えるための小物が入ったカバンを持って教室に戻っていった。
