敷布団に横になって考えてみる。

夏の始まる頃の夏。

私の部屋の縦長の窓をちょっと開ける。


『あぁ、浩樹には彼女おるんやし、苦しいんやから、好きになるのを辞めたいな』

そうは考えれても、

そう出来ないから苦しい。


『なんか、諦めるの嫌やな。浩樹のことほんまに好きやもん。好きなんやもん。』












空には小さなぼんやりとした星が瞬いていた。