「青ね?了解。じゃあ…これを着てみましょっ!」

そう言った椋のお姉さん…靜さんは私が着てたTシャツ達を取って浴衣を着付けてくれた。早業すぎて正直ついていけなかった。

「…とても似合うわ」

そう言って鏡を持ってきた靜さんに今の自分の姿をみせてもらった。

私が見たのは、深い青色ろしたものの下の方に白や薄いピンクの花が散りばめられられた浴衣を深緑色の帯で着付けられた自分の姿だった。

「靜さんってセンスがいいし、着付けも上手いですね」

「あら、どうもありがとう。髪も結ってしまうわね」

「あ、はい」

髪を結わえるだけだと言っていたのに、化粧もさせられた…。

「はい!終わったわよ」

「あ、ありがとうございます」

すごい…自分が自分じゃないみたいだ。

「りょー!終わったわよー」

「姉さん煩いよ?…………………」

椋がこっちを見て黙った。

えっ?何?やっぱり私がこんな格好したらおかしい?…ってここに連れて来たの椋だった。

「姉さん腕だけはたしかだよね」

「だけって何?だけって」

「行こうか鈴ちゃん」

え?いいの?

「無視ね…。まぁ若者は楽しんでらっしゃい。鈴ちゃん靴はそれ使って」