追試が終わって二週間ほど経った。

今日は夏祭りがある。皆で行くという約束をしていて待ち合わせ場所(私の家の前)に行くために準備をしているところだ。服装はいつも通り(半袖、短パン)だよ?

そこに着いたら、皆になんか呆れた顔をされた。なぜ!?

「皆悪いけど鈴ちゃん少し借りるね」

「…頼んだ」

「えっ!俺も鈴と行く!」

「じゃあ俺も!」

「どうせ後から会えるからいいだろ?弦の言うとうり今は椋に任せるのが得策だ」

という会話が行われ、今現在椋と一緒に和服の専門店に来ている。…なんで?

そこに入ると…すっごい和服美人がいた。

「いらっしゃい!…ってなんだ椋か」

「姉さん鈴ちゃんを夏祭りに行けるようにして」

和服美人は椋のお姉さんだった。

「…?あら~この子美人さんねぇ~いじくっていいの?」

「お願いします」

おいおい?椋さん?私の有無を聞かずになに話進めちゃってんの?

夏祭りに行けるようにしてって…これでも十分でしょ?(※半袖、短パン)

「鈴ちゃんこの人がいいって言うまで出てきちゃダメだからね?」

そう言って椋は私を置いてどこかに行ってしまった。

「さて、あたしは靜(せい)よ!靜でいいからね?鈴ちゃんだったかな?あなたは何色が好き?」

「え…青?」