「誰かに媚びて何の得があるの?もし欲しい物が貰えるとしても、それは自分で努力して得た方がかっこ良いじゃん!」

私は財力になんてこれっぽっちも興味ないしね。お金が欲しかったら、自分で稼ぐし。

「……お前、変わってんな」

は…? もうそれ、いろんな人から聞きすぎて耳にタコなんだけど。

「さっきまで麻燈ことを信じれなかったけど、何となくあいつの気持ちが分かるな、お前は変わっている」

「…嬉しくないし、聞き飽きた」

いったいどの言葉で何が吹っ切れたんだ?こいつは。

「飽きた。か、…。何で俺が煌琉に入ったかも分かったりするのか?」

「…あくまで想像だけど、媚ばっかり売られて人間不信になって色々荒れちゃったとか?」

多分こんな感じだと思うけど。…てか私の事なんだけどね。

「…当たり。何でわかるんだ?」

って当たってたの!?私のことなんだけど…。…同じ…か。

「でも、これだけじゃないんでしょ?」

「まぁな…。荒れた後、喧嘩に明け暮れたんだ。まあ、ストレス発散だな。そんなときに弦に会ったんだ。自分のことを話しても肩書き無しで自分を…“俺”を見てくれた。だから、煌琉だけは大丈夫になって、ついでに演技もできるようになった」

「そっか、演技は上手だったよ。でも、笑顔の練習は、もう少しした方がいいと思う。分かる人には分かるから」

最初に会ったとき笑顔は嘘だって分かったけど、性格は見抜けてなかったもんな。…未だによくわかんないけど。

「お前と話してると誘導尋問されてるみたいな感覚になるな」