「何言ってるんですか?同じマンションに住んでるじゃないですか。そういえばお姉さんこの前一緒にいた彼氏さんどうしたんですか? 別れたんですか?」

「そ、そうよ!」

「やっぱりそうなんですね~。そういえばお姉さんじゃない女の人ナンパしてましたもんね~」

「なっ…あの男」

「それにこの子私の知り合いなので、手を出さないでもらえます?」

と言い、本当にほんの少し殺気を出す。

「っっ!……チッ」

パタパタ

「やっと行った。あのおばさんしつこいし、ケバすぎでしょ。パンダみたい。…なんかやばそうだったから勝手に手を出したけど…」

ズルッ

「えっ!」

倒れるような音がして、見ると麻燈が壁にもたれて崩れてた。

「ちょっ、大丈夫!?」

家…は時間かかるからそこの公園に!

「ごめん、触るよ」

空いてるベンチ…あった!

私は麻燈をベンチに座らせた。

「少しは落ち着いた?」

コクン

あれ?なんか素直?

…私女だよ?

「…お前変だよな」

「はぁ?」

いきなり何? 人としてなってないとでも言いたいの?

「別に変な意味じゃなくて…」

「じゃぁどういう意味?」