『僕の物にならないなら…ね?』

バンッ

咄嗟に私は目を閉じた。

…痛みがない?

不思議に思い、目を開けた。

最初に飛び込んできたのは赤だった。

『…え?…じゅ、じゅん?』

『だ、い丈夫、か?り、ん』

『そんなことよりっ』

『大丈夫そうだな。…よかっ、た…………』

『じゅ…ん?』

『あれ?死んじゃった?じゃあ…』

『ーーさんそろそろ行かないとまずいです』

『そう?じゃあまた迎えに行くね?嵐(らん)ちゃん、次はちゃんと僕を選んでね?』

そこには赤い水溜りが出来ていた。

『鈴!…!弴さん!?』

『…殺す』

『…!そんな事より病院だ!弴さんはまだーーーー!』