「ううん、だって華がないと楽しくないでしょっ!ねっ」
何がねっ、だっ!
「華なら他の人…」
「何言ってるの?この学校女の子一人だけなんだよ?」
あ…そうだった。どうやって逃げよう…。
「さ、屋上いくよ~」
グイッ
えっ…。
ズンズン
「ちょっ…引っ張らないで下さい!」
…無視!ってか私偉くない?ちゃんと女の子を演じきってるよ!
「もうついたよ」
「え…」
男が四人で何してる?…あっ海だ!
「那緒軌何やってたんだ?早く食べ…なんで鈴ちゃん連れてきたんだ」
なんででしょうね、本当に。
「だって、華が欲しかったんだもん!」
もんってなんだよもんって。お前は女かっ!
「なんで女何か連れてくんだよ」
小声だけど聞こえたよ?この明るい茶髪の子女嫌いでは?
そういえばクラスにいたな。確か、那緒軌の斜め前だったかな?
今なら逃げれる!と思ってソロソロと出ていこうとした。
…したんだけど、ガシッと腕を掴まれた。
「いてくれるよねぇ俺、華が欲しいんだ」
ゾクッ
や、やばい…一瞬だけど那緒軌の殺気にビビっちゃった。
ここは、素直に従った方が良いかも…。
って言うか普通女に殺気向ける?向けないでしょ!
「じゃあ自己紹介するね!」
「はぁ?」
「今『はぁ?』って言ったのが、今、猪卯重 麻燈(いのうえ あさひ)」
「チッ」
「で、向こうでパソコンを触ってる茶色っぽい黒髪のが、恵副 椋(えぞえ りょう)…その横にいる銀髪が、穉弘梭 弦(ちぐさ げん)!俺らの総長!!」
「………………………」
「弦なに黙ってんだよー」
「えっ…そ、総長!?」
ど、どこの!?
「そ、煌琉(こうりゅう)の総長だよっ♪」
心を読んだのか?

