「いたっ」

「何考えてんだよ」

私を叩いたのは海だった。

「……別に」

「そんな顔しても説得力ねぇよ。別に寅希のはお前のせいじゃねぇ。それに寅希は全員倒してたみたいだし…お前!寅希が全員倒してたから良かったものの一人でも起きてたらどうするつもりだったんだ!しかも、道の案内雑すぎるんだよ皆で道に迷ったわ!」

「す、すいません」

「二人とも、病院では静かにね」

「「すみません」」

なんか本当にすいません。確かに遅いとは思ったけど、まさか道に迷っているなんて思わなかった。…椋さんそろそろ後ろの黒い何かをしまって…お願いだから。

…そういえば敵さん一人起きてたけどね。

「分かったんならいい」

「鈴帰るぞ」

海が喋った後にさっきから見当たらなかった弦が急に現れて言った。

「寅希が起きるまで待つ」

「麻燈と那緒軌が今日は麻酔で寅希は起きねぇって言ってたから、帰るぞ」

「でもっ!」

「椋、海後片づけ頼む」

そう言って弦は私の腕を掴んで病院を出た。

あれ?弦さん?私の事無視ですか?

「弦、私寅希が起きるまで…」

「今日は寅希は起きねぇ。そんなひでぇ顔してたら……いや、少しは寝て休め」

「……わかった」

そんなにひどい顔してたのかな?…明日また来よう。