「お腹空いたからたこ焼き買って来る」

「椋さん、俺ついていきます」

「じゃあよろしく」



…私はまよっていた。

「あ~どれにしようっ!普通にマヨネーズ食べたいけど、明太子も捨てがたい」

「すみません。普通のと明太子ください。鈴半分ずつ交換な」

「…!ありがとう!」

ああ寅希どうしてあなたはそんなに優しいの?

たこ焼きを半分ずつ入れ替えて二人で美味しく戴いた。

「そろそろ弦さん達の所に戻ろっか」

「そうだね」

歩いてたらいろんな人からの視線が凄かった。寅希に人気者だねっ!と言ったら、俺じゃないよって返ってきた。…じゃあ誰?…私?

さすがに視線が多すぎて居心地が悪かったから人が少ない道を行くことにした。

「人の目がないっていいね~」

「そうだね」

そんなことを話しながら歩いていると、前方にバットなどを持った二十人くらいの男達が立ち塞がってきた。

「なぁあんた煌琉のお姫さまなんだろ?」

「ちょっとこっちにきてもらえないかな~」

見るからに馬鹿そうな奴等だった。多分漆黒?

「…鈴先に弦さん達の所に戻って」

「えっ…何でっ!」

「その方が鈴も安全だし、弦さん達にも情報が入りやすいだろ?」

「…分かった。すぐ戻るから!」