そこにあった靴は赤い鼻緒の黒い可愛らしい下駄だった。

私は靜さんに一礼して椋とお祭りの会場に向かった。

「皆は…いたっ!待たせちゃったよね…」

「多分それはチャラになると思うよ?」

…?どうしてだろう。

「弦やってきたよ」

何を?…あ、これをか。私は自分の姿を見た。

「お前ら遅………」

海まで黙った。何?この格好そんなに似合わないの?

他の皆も黙ってる。椋はいつも通りニコニコ。この空気で一番最初に声を出したのは麻燈だった。…それと同時に私は肉体的ダメージを受ける事になる。

「…鈴!ちょー可愛い!似合いすぎっ」

麻燈が腰にタックルして来た。…下駄だし、これは結構きついぞ?

「う、うん。ありがとう」

「あれ?お化粧もしてる!カワイッ」

「…あっ!麻燈、鈴ちゃんきつそうだからそろそろ離してあげて?それから、俺にもぎゅーってさせて」

「ダメ!那緒軌にはもったいない!鈴ごめんね?弦早く行こう?」

「…ああ」

…?こころなしか弦達の顔赤いと思うのは気のせい?

それからはいろんな所を見て回った。あのりんご飴美味しかったな~。

さっき寅希と綱と合流して今なぜか椋と寅希、私以外の五人が射的で勝負してた。
弦は嫌々、ね…。……お腹空いた。