君のため 〜生きている証を求めて〜



旅館に着いてからは、男子と女子はそれぞれの部屋に行った。
男子はクラスごと大部屋で、女子は1部屋3,4人くらいの部屋だ。

私は、ヒヤシンス、か。
ヒヤシンスと書いてあるお部屋を必死に探していると、誰かに肩をぽんぽんっと叩かれた。
そちらへ向くと、そこには優しい笑顔の女の子がいた。

「心珠ちゃん、だよね?」

「あ、はい。」

どうして、私の名前を…と思ってその女の子をじっと見たら、その子はクール美人な高田麻李ちゃんだった。

「私、高田麻李!心珠ちゃんと同じクラスの!」

と、笑顔で言う麻李ちゃん。
私はその、笑顔に癒されて、だんだん心が暖かくなった。

「私、は乃木心珠です。よろしく…ね?」

話すのは苦手な方の私。でも、麻李ちゃんの笑顔のおかげで、何とか言えた!!

「うん!よろしくあのね、私と心珠ちゃん同じお部屋なんだよ!」

「え!そうなの?!やった!やった!嬉しい」

今、友達になれた子と同じ部屋って言われたから凄い嬉しくて、テンションMAXになっちゃった。
麻李ちゃん、引いてるかな…?
そっと麻李ちゃんのほうを見ると麻李ちゃんも嬉しそうに、ニコニコしていた。

「心珠ちゃん、ヒヤシンスはココだよ!」

「ホントだ!ありがとうね」

私は、麻李ちゃんと友達になれて嬉しくて、嬉しくてお礼を言った。