「あっ!麻李!」

「うわ。貴斗」

私と蓮は声を揃えて言った。

「なんだよ、ふたりして。」

「なによ、もう。」

麻李と貴斗も同時に言った。

「お前らこそ付き合っちゃえよな。」

「麻李、俺と付き合うか?」

と、ふざけて言う貴斗。
麻李は、

「ごめんなさいね、私あんたよりかーっこいい彼氏がいるので。」

と言った。
高田 麻李(たかだ まり)と相澤 貴斗(あいざわ たかと)は、私と蓮の親友で、毎日4人で仲良く過ごしている。


「ちぇー。朝からノロケかよー。」

「大人の恋だよね、麻李は。」

「え?そう?」

麻李は、2個年上の高校生と付き合っている。
恋をしている麻李はすっごく可愛い。もちろん、もともと可愛いけどね✩

「おい、蓮。お前勉強したか?」

あ。今日はテストだ。どーしよ。あんまり勉強してないよ!!

「俺?しなくてもヨユーだから。」

「お前はいいよなぁ。」

そう、蓮はすっごく頭がいい。授業中寝てる割には。

「麻李は?やったか?」

「え?私?もちろんやったわよ。」

「やってんのに、毎回あの点数なのか?」

と蓮。あぁ蓮、それを言っちゃダメだよ…

「あぁ?蓮、しょうがないだろーが!出来ないんだから!」

「あ、麻李が怒った。」

「みーじゅ?」

「ひぇぇ。ごめんなさいごめんなさい」

麻李は、美人だけど怒るととても怖い。それは言い表せないほどに。


私たち4人はいつも、こんな感じだ。

麻李、蓮、貴斗といると毎日が充実していて、とても居心地が良い。