「おーい。心珠、行くぞ」

「あ、蓮!待ってもーちょっと!」

バタバタと慌ただしく準備をする私。
私はいつも幼なじみの蓮と一緒に登下校している。

「蓮お待たせー」

「おせーよ。てか、お前髪になんか付いてんぞ。」

「えぇ?!嘘?!」

どこどこ?と探していると蓮は私の腕を掴み、

「ばーか。付いてねーよ」

と無邪気な笑顔を見せた。


どきん。私の鼓動が早くなった。