しばらくしたら、背中に固くてヒヤッといたものが触れた。


壁だ。


目の前には私を見下ろす甲田くん。


なんとなくこの後の展開が読めた。


これでも少女漫画大好きだから。


思った通り、両サイドに甲田くんの手が現れた。


整った綺麗な顔が近い。


甲田くんは口角をあげる。