「てか、カコは?」
「あいつ?アイツはもともと不参加だよ。」
警察車両がゆっくりと発進した。
誰もいなくなったチャペル。
このチャペルでさっき、修羅場のような重い空気が漂っていたなんて全く感じられないほど静かで穏やかになっていた。
「しかし、ワタシ…。惚れなおしたわ、お前ん事。」
「なによ、そういっても私は振り向かないよ。」
“切ないオトコゴコロに塩塗るようなことするなや。”
バシッと私の頭をたたく。
「痛いなぁ!!何するんだよ!!このこの!!ワンコ!!」
「はぁ!?ワタシ、犬!?おかしいでしょ。」
わんこフェイスで違う違うと反論。
反論するときの顔も、一切ぶれず、わんこだよ…。
・
「でも、とにかく。
よくやったじゃん、結婚詐欺者にトドメ打った特別刑事。」
日に照らされた二宮は、色素の薄い目を細めて微笑んだ。
その笑顔が優しくて、思わずドキン。
え、私ってこんなに救いようのない恋愛体質!?とか思いながらも、珍しく褒めるケチケチした二宮に“うん。”と頷いた。
「しかし、まぁ、一番可哀想なのはお仕事男子だろ。」
まぁ、そりゃぁ、そうだ。
一番重い傷を負った被害者だろう。
「やっぱさ、今日飲みに行くの、後日に。」
「や、別にいいけど。なんで?」
あっちあっち。
とかわいらしい指先で指す方向にはチャペルの列席者用のベンチで頭をガクリと落したまま座っていた翔さんの姿。
「後日、また声かけろよ。お前の懐から出る金であればいつでも、なんなりと。」
「無理!!」
「死ね!」
くふっと笑った二宮。
私の背中を押すと、またまぶしいくらいの笑みを浮かべた。
“戦友でしょ?ワタシラ。”
「うん、ありがと。」
背中をポンポンと撫でるとカツカツと革靴の音を立てながら階段を下りて行った二宮。
二宮の猫背がいつもより、頼もしく見えた…気がする。
・
「あいつ?アイツはもともと不参加だよ。」
警察車両がゆっくりと発進した。
誰もいなくなったチャペル。
このチャペルでさっき、修羅場のような重い空気が漂っていたなんて全く感じられないほど静かで穏やかになっていた。
「しかし、ワタシ…。惚れなおしたわ、お前ん事。」
「なによ、そういっても私は振り向かないよ。」
“切ないオトコゴコロに塩塗るようなことするなや。”
バシッと私の頭をたたく。
「痛いなぁ!!何するんだよ!!このこの!!ワンコ!!」
「はぁ!?ワタシ、犬!?おかしいでしょ。」
わんこフェイスで違う違うと反論。
反論するときの顔も、一切ぶれず、わんこだよ…。
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「でも、とにかく。
よくやったじゃん、結婚詐欺者にトドメ打った特別刑事。」
日に照らされた二宮は、色素の薄い目を細めて微笑んだ。
その笑顔が優しくて、思わずドキン。
え、私ってこんなに救いようのない恋愛体質!?とか思いながらも、珍しく褒めるケチケチした二宮に“うん。”と頷いた。
「しかし、まぁ、一番可哀想なのはお仕事男子だろ。」
まぁ、そりゃぁ、そうだ。
一番重い傷を負った被害者だろう。
「やっぱさ、今日飲みに行くの、後日に。」
「や、別にいいけど。なんで?」
あっちあっち。
とかわいらしい指先で指す方向にはチャペルの列席者用のベンチで頭をガクリと落したまま座っていた翔さんの姿。
「後日、また声かけろよ。お前の懐から出る金であればいつでも、なんなりと。」
「無理!!」
「死ね!」
くふっと笑った二宮。
私の背中を押すと、またまぶしいくらいの笑みを浮かべた。
“戦友でしょ?ワタシラ。”
「うん、ありがと。」
背中をポンポンと撫でるとカツカツと革靴の音を立てながら階段を下りて行った二宮。
二宮の猫背がいつもより、頼もしく見えた…気がする。
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