・
インターホンを超アゲアゲにポチッとな★とか超天使級に言いながら押した優さん。
それと同じくらいの瞬間、かっこよく人差し指を唇に添えた。
“シー。”
優さんと翔さんがもし、実際の姿で絡んでる姿を見たら…。
すっごいモテるダブルコンビのような気がする。
そんなことを妄想しながら、演技の上手い優さんの横顔を見ていた。
――― はい、どなたでしょうか。
「あー!!優子だよ。翔くん、一緒に映画鑑賞でもしない?ついでに広告モデルの話もしたいし。前件のお礼に藍ちゃんもつれてきたよ。」
――― んんっ…あー、どーぞ。
声を詰まらせた翔さんは咳込むと、セキュリティーを解除して私たちを入れてくれた。
風邪だろうか…ちょっとだけ心配しながら、真剣な眼差しで役に入り込む優さんがカツカツヒールの音を立てて歩いていた。
高級高層マンションの最上階。
その一部屋しかない最上階に翔さんは住んでいるという。
芸能人もここのマンションに住んでいるそうで、かなり警戒しながら出ていく人の姿も見えた。
あ、優さん情報による。
またまた綺麗な爪でインターホンを押した優さん。
出てきたのは…―――
如月さん、ターゲットとする人物だった。
ユイカ「どうぞ、汚いと思いますけど。」
どうやら二人は同棲している様子。
これじゃぁ、翔さんが結婚詐欺の餌食になってしまうかもしれない。
ますます、二人の並んだ靴を見て冷や汗が出た。
しかも派遣社員の子は私が一応翔さんの彼女であることも知らずに、ニコリと。
ちょっと傷心。
そんな私の背中をよしよしと言わんばかりにゴツゴツとした優さんの手が撫でる。
・
大理石の床。
大理石の机。
大理石のアイランドキッチン。
大理石大理石大理石…が並ぶ最上階は、なぜか二人の愛の巣になっていた。
翔さんを恐る恐る見る。
すごい気まずい表情で私を見つめていた。
そんな目を私は見ながら優子姿の優さんと楽しそうに会話するふりをした。
・
映画は“クヒオ大佐”という、2009年10月に公開された日本映画だった。
結婚詐欺師をテーマにしている話で、いかにもメッセージ性がある。
きっと罪悪感を与えるために仕向けたものだろうか。
でも、如月さんはなーにも顔を歪めたり、表情を変えることなく、見ていた。
もちろん、その表情も優さんは逃さず見ていた。
インターホンを超アゲアゲにポチッとな★とか超天使級に言いながら押した優さん。
それと同じくらいの瞬間、かっこよく人差し指を唇に添えた。
“シー。”
優さんと翔さんがもし、実際の姿で絡んでる姿を見たら…。
すっごいモテるダブルコンビのような気がする。
そんなことを妄想しながら、演技の上手い優さんの横顔を見ていた。
――― はい、どなたでしょうか。
「あー!!優子だよ。翔くん、一緒に映画鑑賞でもしない?ついでに広告モデルの話もしたいし。前件のお礼に藍ちゃんもつれてきたよ。」
――― んんっ…あー、どーぞ。
声を詰まらせた翔さんは咳込むと、セキュリティーを解除して私たちを入れてくれた。
風邪だろうか…ちょっとだけ心配しながら、真剣な眼差しで役に入り込む優さんがカツカツヒールの音を立てて歩いていた。
高級高層マンションの最上階。
その一部屋しかない最上階に翔さんは住んでいるという。
芸能人もここのマンションに住んでいるそうで、かなり警戒しながら出ていく人の姿も見えた。
あ、優さん情報による。
またまた綺麗な爪でインターホンを押した優さん。
出てきたのは…―――
如月さん、ターゲットとする人物だった。
ユイカ「どうぞ、汚いと思いますけど。」
どうやら二人は同棲している様子。
これじゃぁ、翔さんが結婚詐欺の餌食になってしまうかもしれない。
ますます、二人の並んだ靴を見て冷や汗が出た。
しかも派遣社員の子は私が一応翔さんの彼女であることも知らずに、ニコリと。
ちょっと傷心。
そんな私の背中をよしよしと言わんばかりにゴツゴツとした優さんの手が撫でる。
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大理石の床。
大理石の机。
大理石のアイランドキッチン。
大理石大理石大理石…が並ぶ最上階は、なぜか二人の愛の巣になっていた。
翔さんを恐る恐る見る。
すごい気まずい表情で私を見つめていた。
そんな目を私は見ながら優子姿の優さんと楽しそうに会話するふりをした。
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映画は“クヒオ大佐”という、2009年10月に公開された日本映画だった。
結婚詐欺師をテーマにしている話で、いかにもメッセージ性がある。
きっと罪悪感を与えるために仕向けたものだろうか。
でも、如月さんはなーにも顔を歪めたり、表情を変えることなく、見ていた。
もちろん、その表情も優さんは逃さず見ていた。

