「クレームってなんですか。」
前と同じ会議室で、睨みを利かせ尋ねた。
睨んだ私を避けるように翔さんは視線を逸らした。
「クレームなんて嘘だ。クレームを利用して話したいことがある。」
あぁ、ちゃんとしたお別れを業務内にするのね。
これで残業になったら翔さんのせいじゃん。
とか、思いながら、揺れることのない瞳を見つめた。
「ちゃんとした別れ方というものがある。
俺達はここで、ばっさりと、上司と部下だけの関係に戻る。」
・
なんだ。
1年弱か。
長かったじゃん。
「別れましょう。」
「話が早い。そう、これでいいんだ。」
・
――――という妄想を悶々としていた。
結局、呼び出された理由は別れ話じゃなくて本当にクレームで、クレーム処理に私は追われた。
目まぐるしいそのクレーム処理にボーっとしている脳内は、翔さんのことばかり。
“大丈夫?さっき泣いてたけど。”
と同じ部署内の人に声をかけられる。
その答えに
“大丈夫です”
とこたえるのも嫌気がさす。
社員食堂。久しぶりにカコと来たけど。
不機嫌な表情を浮かべる。
・
「電話、取らなかっただろう。」
「スマホ、パゲてね。お亡くなりになっちゃった。」
カコは、あぁ、そう。と言いながらナポリタンを食べる。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
私は今日はお弁当持参していないから、ジュースだけ。
というか、胃が食べ物を受け付けない。
「あのさ、話したいことたくさんあったのに、そのパゲた理由はさ。」
「落とした。」
「だろうね。」
モグモグ。
頬を動かしながらナポリタンを堪能する。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
・
「で、泣いた理由は?」
「え?」
「さっきよ、さっき。
派遣社員の子が挨拶したその直後かそのくらいに泣いてたジャン。アンタ。」
そうだっけ?とモグモグし続けるカコを見つめた。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
「どうせ、派遣社員の子でしょ。あの子気をつけたほうがいい。」
「あの秋田美人の派遣社員の子がどうしたの?」
「お仕事男子の元彼女。」
・・・はっ?
マジで!?と尋ねた私に“会社内で有名になりつつあるよ”と冷めた口調で返したカコはナポリタン。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
・
前と同じ会議室で、睨みを利かせ尋ねた。
睨んだ私を避けるように翔さんは視線を逸らした。
「クレームなんて嘘だ。クレームを利用して話したいことがある。」
あぁ、ちゃんとしたお別れを業務内にするのね。
これで残業になったら翔さんのせいじゃん。
とか、思いながら、揺れることのない瞳を見つめた。
「ちゃんとした別れ方というものがある。
俺達はここで、ばっさりと、上司と部下だけの関係に戻る。」
・
なんだ。
1年弱か。
長かったじゃん。
「別れましょう。」
「話が早い。そう、これでいいんだ。」
・
――――という妄想を悶々としていた。
結局、呼び出された理由は別れ話じゃなくて本当にクレームで、クレーム処理に私は追われた。
目まぐるしいそのクレーム処理にボーっとしている脳内は、翔さんのことばかり。
“大丈夫?さっき泣いてたけど。”
と同じ部署内の人に声をかけられる。
その答えに
“大丈夫です”
とこたえるのも嫌気がさす。
社員食堂。久しぶりにカコと来たけど。
不機嫌な表情を浮かべる。
・
「電話、取らなかっただろう。」
「スマホ、パゲてね。お亡くなりになっちゃった。」
カコは、あぁ、そう。と言いながらナポリタンを食べる。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
私は今日はお弁当持参していないから、ジュースだけ。
というか、胃が食べ物を受け付けない。
「あのさ、話したいことたくさんあったのに、そのパゲた理由はさ。」
「落とした。」
「だろうね。」
モグモグ。
頬を動かしながらナポリタンを堪能する。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
・
「で、泣いた理由は?」
「え?」
「さっきよ、さっき。
派遣社員の子が挨拶したその直後かそのくらいに泣いてたジャン。アンタ。」
そうだっけ?とモグモグし続けるカコを見つめた。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
「どうせ、派遣社員の子でしょ。あの子気をつけたほうがいい。」
「あの秋田美人の派遣社員の子がどうしたの?」
「お仕事男子の元彼女。」
・・・はっ?
マジで!?と尋ねた私に“会社内で有名になりつつあるよ”と冷めた口調で返したカコはナポリタン。
珍しい、いつもなら日替わりランチのはずなのに。
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