不器用な彼に恋した私。

大量のお土産。
スーツケース。
両手に荷物と想い出を抱えて。
あっという間の北海道出張。

さよなら、北海道。
ただいま、東京都!!





午後8時辺り。
午前中は観光を楽しんだ私たち。
たちじゃない、私だけ。

二宮はインドアだから、アウトドア派の私の考えが分からないんだそう。
分刻みで立てたスケジュール。
お仕事男子じゃないんだから!といきなり爆弾を投下するが・・・、

そこは気にしない。
気にしないフリ。


サッポロビール博物館。
札幌市時計台。
サッポロファクトリー。
本当は旭山動物園に行きたかったが、時間がそれを許さない。
そして二宮も許さなかった・・・。

でも、結局は北海道を堪能したわけだし。
これ以上を求めることも無かった。
海鮮丼。本当、海の宝。。

二宮と私は、羽田空港でお別れ。
家が近いと言えど、二宮は何処か用事があるみたい。
私はタクシーに乗り込むと、旅の余韻を楽しんだ。


そしてタクシーに乗り込んで15分くらいか、そのあたり。
無事に自宅到着。
タクシーの運転手さんに料金を渡してお礼を言うと、自分の自宅のあるマンションへ入った。




ヴーッ・・・ヴーッ…。
突然、バックから唸るようなバイブ音。
きっとこれは長いから電話だろう。

立ち止まるとスマートフォンを出そうと、焦る私。






「あ"!?」

パリーン★

マジかよ!?
え!?

焦った私がいけないのか、それともスマホが悪かったのか。
否、私が悪いのです。


スマホはマンション内にはいったところのタイルに打ち付けられ、衝撃を受けて画面に亀裂が。
しかも、そのまま画面は止まってしまい、"カコ"の連絡先表示を残して、そのまま、シャットダウン。
そのショックに私の体は硬直。






明日、浦ちゃんとか桃ちゃんが出てくるauに行きますか・・・。
落ちて亀裂の入ったスマホを拾おうとした時。
誰かが取って、私に差し出した。


「どうぞ。」
「え?」

「あー、ごめんねぇ。んふふ。僕、浜崎栄って言います。
お隣さんだよね。」
「あぁ!!浜崎さんですね、ご無沙汰してます。」


そう、この人。
ふわっと笑いかけるこの人はお隣さんの浜崎さん。
引越しの挨拶以来で、少し忘れていた。(失礼だな。)


「割れちゃうなんて気の毒だねぇー・・・。」
「そうなんですよー。明日、auに行かないとです。」

そっかー、スマホちゃんお大事にー。って浜崎さんは言った。