偽りの日々

「ん?」

4年生のコートを見た。
人だかりが出来ている。

「もう、何なのかしら。」

そのコートに向かうと、1人の女の子が中心でうつむいていた。

「り、凛ちゃん?」

貴百合凛。
私よりも1つ年下の、同じクラブなの。

「こら!」

そう、少し叱ると、4年生達は、皆驚いて散っていった。