偽りの日々

机に置いてあったスマートフォンのアラームが鳴った。

あっ。
いけない。
もう、出発しなくては。

食器を台所にさげて、急いで家のドアを開ける。

慣れた通学路を慣れた靴で歩いていく。

これが、私の日常。

「瑠華ちゃあーん!」

後ろから、昔から聞き慣れている声が聞こえる。