偽りの日々

私は置いてあるランドセルを背負って階段をおりた。

「おはよう。瑠華。」

「おはよう。お母さん。」

お母さんは仕事に出掛ける準備をしていた。
黒いスーツを着て、ロングヘアーの黒髪を結っていた。

うん。
いつもの朝だ。

「瑠華。」

「なあに?お母さん?」

「あのね、お母さん、これから行ってくるね。」