偽りの日々

「瑠華ちゃん、模試、どうだった?」

「まぁまぁかなぁ。」

ほら。
また、嘘をついた。

「私、合格率下がっちゃって。この前まで安全圏内だったのになぁ。」

「惜しかったね。」

「瑠華ちゃん。そんなに簡単に言わないでよ。これでも追い込んでいるんだよ。あたし。」

「私もだよ。」

翠ちゃんは、ニコリと笑う。
「あたしも、瑠華ちゃんも、似てるね。」って。

泣きたい。