偽りの日々

いつもなら、私が起きる頃にはお姉ちゃんは学校へ行ってしまってるから。

「瑠華。また後でね。行ってきまーす。」

お姉ちゃんは、部屋から出て、階段を降りていった。

私も学校に行く支度をする。
部屋に転がっている赤いランドセルを拾う。

机に積んであった教科書やノートをランドセルに詰め込んで、新しい服に着替えた。

水色のワンピースを着て、壁にかけてある大きな鏡の前でクルリと回る。

―よし。完璧。