「瑠華!」

部屋のドアをコンコンと、ノックしてお姉ちゃんが入って来た。

「おはよー。」

「お姉ちゃん。」

私は、橋本瑠華。
一緒にいるのは、2つ年上の姉の菜々。
国立の中学校の1年生だよ。

「お姉ちゃん、どうしたの?学校、行かなくても平気?部活は?」

「あ、平気平気!私、もうすぐ課題が終わるわ。」

お姉ちゃんは、美術部なの。
絵を描かなくてはいけないの。