「王子…って、橘くんの事だよね?何で?」
「いや…だってさぁ…あの自己紹介は凄いなぁと思ったのよ。」
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「中央中学校出身の橘 海人です。
高校に来るまでの桜並木に惚れ込んで、ここの高校を受験しました。
中学校からのあだ名は【王子】です。みなさんもどうぞ王子って呼んでください!
あっでも、俺も普通の男子高校生なんで、ジャンクフードも食べるし、普通にエロイです。
あくまで【王子】はあだ名なんで、幻想は抱いたらダメですよ~」
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「普通自分で【王子】って言う?
でも自分で王子って言っても、嫌味が全然ない所が凄いのよ!
自分でエロイって言っちゃってるし…そこで女の子だけじゃなくて、男の子の心までシッカリキャッチしてるのよ~。凄いわ…。
そして最後の王子スマイルで、みんなやられたわよ!」
「確かにねぇ。」
教室を出てからも、靴箱を出てからも、私とりっちゃんの
【王子は凄い】
談義が尽きることはなく、とうとう校門近くまで来てしまった。

