「川村さん、好きです。俺と付き合って下さい‼‼」

高校三年生、最後の春。
俺は中学一年生の頃から片想いをしていた、
学年マドンナの川村さんに告白をした。

夕方の屋上。
ラブレターで呼び出してからのシチュエーション。
『少女月間ちゃ〇』で学習して挑んだこの一戦。

だけど川村さんが答えるまで、一秒もなかった。


「ごめんなさい」