最後にあなたの唇を





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「…て、……きて!起きなさい、沙優!!」

「は、はいっ!」




千賀子の叫ぶ声でハッと目を覚ました。




「ったく…。もう準備しないと遅刻するよ?」

「ごめんごめん。今から準備しまーす」



呆れた様子の千賀子に謝りながら大学へ行く準備を始める。





…ここは、千賀子が一人暮らししてるアパートの部屋。



あの日からもう1週間、私はここで千賀子のお世話になっていた。







『沙優、待って…!』

『嫌っ!あの人とキスしたことも、2人で食事に行ったことも言い訳1つしないじゃない!それってそういう事でしょ?』

『それは…ッ』

『修斗のバカ!大嫌い!』





────あの後、修斗の思ってることが分からなくなった私は叫ぶだけ叫んで家を飛び出した。






けど行く宛がなくて千賀子を頼ってしまったんだ。



千賀子はずっと居ていいと言ってくれた。



それは流石に断ろうと思ったけど、新しい住むところが決まるまでという約束で、お言葉に甘えて厄介になっている。