最後にあなたの唇を





スーパーへ向かう道の途中に修斗のいる病院がある。


つまり、行きも帰りもその病院の前を通るわけで。





「修斗いないかなー…?」



目的のじゃがを買った私は、帰りに修斗に会えるのを期待して病院の前をゆっくり通った。





けど、そんな簡単に見つかるわけもなく。



「 (…早く帰って肉じゃが作ろーっと) 」




諦めてさっさと帰ろうとした、その時。








「修斗くんっ!」




病院の駐車場から、私じゃない女の人の彼を呼ぶ声が聞こえた。







反射的に体を向けてしまう私。



そして、すぐそのことを後悔することになる。





修斗と綺麗な女の人が、彼の車に乗り込んだのを見てしまった。



その彼女が、普段私が座るはずの助手席に乗り込む。