「瑞希OKだって!」

「お、これで揃ったな。」

女子は私と結愛と瑞希。
男子は吉村くんと山瀬くんと望月くん。
この6人班で行くことになった。

「結愛ちゃん、よろしくね!」

「うん、よろしく!」

二人ともすぐに仲良くなれそうだ。

「うわ、また瑞希と同じ班かよ!」

山瀬祐希。
瑞希と幼なじみで、瑞希のことが好き。
本人はバレていないと思っているかもしれないが、このことはクラスの誰もが知っている。
ただ1人、瑞希だけは気付いていない。

「何言ってんだよ、本当は嬉しいくせに。」

望月翔馬。
成績優秀、運動神経バツグン、メガネが似合う優等生。
去年も同じクラスだったが、あまり話したことはない。
そもそも私が男子に話しかけることなんて滅多になかった。

「は、違うし!瑞希のことなんか好きじゃないし!」

「いや俺そんなこと言ってないからな?嬉しいくせにって言っただけだからな?」

「え、私は祐希のこと好きだぞ?」

ほんとになんでこの2人は付き合わないんだろう。
今言った『好き』は幼なじみとして好きという意味だと思うが、気付いていないだけで、本当は瑞希も山瀬くんのことが好きだと思う。

「ひーちゃん、修学旅行楽しみだね!」

「うん、最初は不安だったけど、みんな良い人だし楽しみ!」